商品ラインナップの見直し方|売れ筋と利益商品を分けて考える
- ラインナップ見直しが必要な理由
- 売れ筋と利益商品の違い
- ラインナップの見直し方
- 見直すときの注意点
なぜ「ラインナップの見直し」が必要なのか
商品ラインナップとは、自社が扱う商品やサービスの品ぞろえのことです。多くの会社は、なんとなく増やしてきた商品をそのまま扱い続けています。しかし、定期的に見直さないと、利益を生まない商品に手間や場所を取られてしまいます。
とくに問題なのが、「売れているけれど儲からない商品」に気づかないことです。よく売れる商品は、つい大事にしがちですが、利益率が低ければ、売れば売るほど忙しいのに儲からない状態になります。逆に、あまり目立たないけれど利益率の高い商品が埋もれていることもあります。どの商品が、どれだけ利益を生んでいるか。これを把握して見直すことが、利益体質への第一歩です。
「売れ筋」と「利益商品」の違い
商品は、売れる量と利益率の組み合わせで、いくつかのタイプに分けられます。この違いを理解しましょう。
| タイプ | 特徴と役割 |
|---|---|
| 売れ筋(よく売れる) | 集客の入り口。利益率は低めのことも |
| 利益商品(利益率が高い) | 会社の利益を支える本命 |
| 売れ筋かつ利益商品 | 最も大切にすべき看板商品 |
| 売れず利益も低い | 見直し・整理の候補 |
理想は、「売れ筋で人を集め、利益商品でしっかり稼ぐ」組み合わせです。売れ筋商品は、お客さんを呼び込む入り口の役割。そこから、利益率の高い商品へとつなげる流れを作ります。一方で、売れず利益も低い商品は、手間や在庫スペースを圧迫しているだけかもしれません。それぞれの役割を見極め、組み合わせを設計することが、利益を増やすラインナップづくりのポイントです。
商品ラインナップの「見直し方」
ラインナップは、次の手順で見直すと、利益につながる整理ができます。順番に進めましょう。
商品ごとの売上と利益を出す
どの商品が、どれだけ売れて、どれだけ利益を生んでいるかを数字で把握します。4つのタイプに分ける
売れ筋・利益商品・看板商品・整理候補に分類し、それぞれの役割を確認します。看板商品に力を入れる
売れて利益も出る商品を、より目立たせ、力を入れて伸ばします。整理候補を見直す
売れず利益も低い商品は、改善するか、思い切ってやめる判断をします。ラインナップを見直すときの「注意点」
見直しを進めるときは、次のことに気をつけましょう。やみくもに減らすのは禁物です。
- 商品ごとの利益を数字で把握しているか
- 売れ筋を安易にやめていないか(集客の役割)
- 利益商品への導線を作れているか
- 整理候補の影響を確認しているか
- お客さんのニーズを見落としていないか
【具体例】ラインナップ整理で利益を改善したS社
小売業のS社は、商品数は多いものの利益が伸び悩んでいました。商品ごとの利益を出してみると、売れ筋の主力商品が意外にも利益率が低く、目立たない商品のほうが高利益だと判明しました。
そこでS社は、利益率の高い商品を店頭の目立つ場所に移し、売れ筋商品からそちらへ誘導する流れを作りました。さらに、売れず利益も低い商品を整理。結果、売上は大きく変わらないのに、利益がはっきり増加しました。「何が儲かっているか分かっただけで、打つ手が見えた」とS社の社長は話しています。
- よく売れる商品が、儲かる商品とは限らない
- 売れ筋(集客)と利益商品(稼ぐ)を分けて考える
- 商品ごとの利益を見える化し、4タイプに分ける
- 看板商品に力を入れ、整理候補を見直す
- 売れ筋は集客の役割を踏まえ、安易にやめない


