「もっとお客さんを増やさなきゃ」——多くの店長がそう考えます。でも、売上アップの方法は新規集客だけではありません。店舗の売上は「客数 × 客単価 × 来店頻度」の3つに分解でき、どれを伸ばすかで打つ手はまったく変わります。この記事では、3つの数字ごとに具体的な施策と優先順位を解説します。
売上が伸び悩む店ほど、「とにかく新規集客」に偏りがちなんだよ。
えっ、お客さんを増やす以外に売上を上げる方法なんてあるの?
あるよ。売上を3つの数字に分けて考えると、もっとラクに伸ばせる道が見えてくるんだ。
― この記事でわかること ―
- 店舗の売上は「3つの数字」で決まる
- 客数を増やす施策(新規とリピート)
- 値引きせず客単価を上げる施策
- 来店頻度を高める再来店の仕組み
- 何から手をつける?優先順位の付け方
店舗の売上は「3つの数字」で決まる
店舗の売上は、次のシンプルな式で表せます。
💡売上の方程式
売上 = 客数 × 客単価 × 来店頻度たとえば客数を10%、客単価を10%、来店頻度を10%伸ばすと、売上は1.1×1.1×1.1=約1.33倍になります。
ここがポイントです。1つの数字を大きく伸ばすのは大変ですが、3つを少しずつ伸ばすだけで売上は大きく変わります。新規客を3割増やすより、客数・単価・頻度をそれぞれ1割ずつ伸ばすほうが、現実的でラクなのです。
まずは自店の3つの数字を把握しましょう。レジデータや予約台帳から、平均客単価や月の来店回数を出すだけでも、弱点が見えてきます。
客数を増やす施策(新規とリピートの両輪)
客数は「新規客」と「再来店客」の合計です。新規ばかりに目が行きがちですが、コストの安いリピート維持も同じくらい重要です。
1
入りやすい店構えにする
看板・メニューの外掲示・清潔感など、通行客が「入ってみよう」と思える工夫をします。立地は変えられなくても見せ方は変えられます。
2
Googleマップ(MEO)を整える
地域で検索する人に見つけてもらうため、営業時間・写真・口コミを充実させます。無料でできる強力な集客です。
3
離脱客を呼び戻す
しばらく来ていない顧客にLINEやハガキで再来店を促します。新規獲得よりずっと低コストです。
新規ばかり追いかけて、来なくなった常連さんを放置してたなあ…。
値引きせず客単価を上げる施策
客単価アップというと「値上げ」を思い浮かべますが、値引きや単純な値上げ以外にも方法はあります。お客様の満足を保ちながら単価を上げる工夫が大切です。
| 施策 | 内容 |
|---|
| セット・コース化 | 単品より少しお得なセットで、結果的に単価を上げる |
| おすすめの提案 | 「ご一緒にいかがですか」の一言で追加注文を促す |
| 上位商品の用意 | 高品質な上位プランを用意し、選択肢を広げる |
| 少しの値上げ | 価値を伝えたうえで、適正価格に見直す |
特に効果的なのが「松竹梅」の3段階の選択肢です。人は真ん中を選びやすいため、真ん中の価格を上げておくと、自然と客単価が上がります。
💡ここがポイント
客単価アップの基本は「売り込み」ではなく
「お客様に役立つ提案」。満足度が上がればリピートにもつながります。
来店頻度を高める再来店の仕組み
見落とされがちですが、来店頻度こそ売上を安定させる土台です。1回の来店で終わらせず、次につなげる仕組みを作りましょう。
1
次回来店のきっかけを渡す
次回使えるクーポンや、来店サイクルに合わせた案内で「また来る理由」を作ります。
2
会員・ポイント制度
通うほど得をする仕組みで、競合への流出を防ぎます。
3
定期的な接点を持つ
LINE公式やSNSで季節の情報を届け、お店を思い出してもらう機会を増やします。
「忘れられない」だけで来店頻度は上がるよ。お客さんは悪気なく、ただ忘れているだけなんだ。
何から手をつける?優先順位の付け方
3つすべてを同時にやろうとすると続きません。次の順番で考えると、ムダなく成果が出やすくなります。
手順1
まず「来店頻度」と「客単価」
既存客への施策はコストが低く、すぐ効果が出ます。今いるお客様を大切にすることから始めます。
手順2
次に「客数(リピート維持)」
離れかけた客の呼び戻しに取り組み、客数の土台を固めます。
手順3
最後に「新規集客」
土台が整ってから新規を増やすと、定着率が上がり、集客費がムダになりません。
売上を3つの数字で見られるようになると、「次に何をすべきか」が数字で判断できるようになります。感覚ではなく数字で店を伸ばしていきましょう。
💡まとめ
店舗の売上は
客数×客単価×来店頻度。それぞれを1割ずつ伸ばせば売上は約1.3倍に。まずはコストの低い既存客向け施策(頻度・単価)から着手しましょう。
なるほど、新規集客は最後でいいんだね。今日からまず常連さんを大事にするよ!
その意気だよ。3つの数字を味方につければ、店は着実に伸びていくからね。
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税理士事務所十数年、法人経理・経営を2年の経験を経て、法人・個人問わずスタートアップのコンサルタントをさせていただいております。