営業資料の作り方|社長営業から脱却する提案書の基本
- なぜ営業資料が必要なのか
- 売れる営業資料に入れるべき要素
- 提案書の作り方の手順
- 資料を活かして社長営業から脱却する方法
なぜ「営業資料」が必要なのか
営業資料とは、商談でお客さんに自社の商品やサービスを伝えるための提案書のことです。口頭の説明だけに頼ると、話す人によって内容も伝わり方もバラバラになります。営業資料は、その差をなくす役割を果たします。
とくに中小企業では、営業を社長一人が担っているケースが多く見られます。社長は商品の魅力を知り尽くしているので、説明すれば売れる。でも、それでは会社は社長から離れられません。社長の「伝わる説明」を資料にまとめておけば、社員でも同じ水準で商談ができます。営業資料は、属人的な営業を、会社の仕組みに変えるための第一歩なのです。
売れる営業資料に入れるべき「6つの要素」
営業資料は、ただ商品を並べるだけでは響きません。お客さんの心が動く順番で、次の要素を入れましょう。
| 要素 | 役割 |
|---|---|
| お客さんの課題・悩み | 「自分のことだ」と思ってもらう |
| 解決策(商品・サービス) | 悩みをどう解決するかを示す |
| 選ばれる理由・強み | 他社との違いを伝える |
| 導入事例・お客さまの声 | 信頼と安心を与える |
| 料金・プラン | 分かりやすく不安をなくす |
| 次にすること(申込・流れ) | 行動への一歩を後押しする |
もっとも大切なのは、最初に「お客さんの課題」から始めることです。多くの資料は、いきなり商品説明から入ってしまいます。でも、お客さんが知りたいのは「自分の悩みが解決するかどうか」。まず相手の課題に触れ、それから解決策として商品を示す。この順番にするだけで、資料の伝わり方は大きく変わります。
提案書の「作り方の手順」
営業資料は、次の手順で作ると、迷わずまとめられます。一つずつ進めましょう。
お客さんと目的を決める
誰に向けた資料か、何を決めてほしいかを最初に決めます。相手が変われば、伝える内容も変わります。伝える順番を組み立てる
課題→解決策→強み→事例→料金→次の一歩。心が動く流れで構成を組みます。1ページ1メッセージで作る
1枚に詰め込みすぎず、伝えたいことを一つに絞ります。シンプルなほど伝わります。商談で使って改善する
実際に使い、反応の悪い部分を直します。資料は、使いながら磨いていくものです。資料を活かして「社長営業から脱却する」
営業資料を作っても、ただ渡すだけでは社員は使いこなせません。資料を活かし、社長営業から卒業するために、次のことを意識しましょう。
- 資料の使い方・説明の仕方を社員に共有しているか
- 想定される質問と答えを用意しているか
- 社員の商談に同行し、フィードバックしているか
- うまくいった事例を全員で共有しているか
- 資料を定期的に見直し、更新しているか
【具体例】営業資料で社長営業を卒業したN社
建設関連のN社は、受注のほとんどを社長が一人で取ってきており、社長が動けないと売上が止まる状態に悩んでいました。そこで、社長の商談での説明を書き起こし、課題から始まる提案書にまとめました。
その資料を使って社員が商談できるよう、使い方や想定質問も用意し、最初は社長が同行してサポート。やがて社員だけでも受注が取れるようになり、社長は経営に集中できるようになりました。「自分の頭の中を資料にしたら、会社が回り出した」とN社の社長は語っています。
- 営業資料は、社長の営業力を見える化する道具
- 課題→解決策→強み→事例→料金→次の一歩の順で構成する
- 最初に「お客さんの課題」から始めるのが鉄則
- 1ページ1メッセージで、使いながら改善する
- 使い方まで伝え、同行支援で社長営業から脱却する


