広告費を無駄にしない考え方|費用対効果を見る経営者の視点
- 広告費を無駄にする会社の共通点
- 費用対効果の基本的な考え方
- 広告を判断するために見るべき数字
- 広告費を活かすための注意点
なぜ「広告費が無駄」になるのか
広告費が無駄になる最大の原因は、「効果を測らずに、なんとなく出し続けている」ことです。多くの会社が、広告を出すこと自体に満足してしまい、その結果を数字で確認していません。
広告は、出せば自動的に儲かるものではありません。「いくら使って、その結果いくらの売上・利益が生まれたか」を測ってこそ、価値があります。これを測らないと、効果のない広告にお金を払い続けたり、逆に、本当は儲かっている広告をやめてしまったりします。費用対効果という物差しを持つだけで、広告は「ギャンブル」から「投資」に変わります。まずは、効果を測る習慣を持つことが、無駄をなくす第一歩です。
「費用対効果」の基本的な考え方
費用対効果とは、かけた費用に対して、どれだけの成果(売上・利益)が得られたかを表すものです。難しい計算は必要ありません。次の考え方を押さえましょう。
| 見る数字 | 意味 |
|---|---|
| 広告費 | その広告にかけた金額 |
| 広告経由の売上 | その広告から生まれた売上 |
| 獲得した客数 | その広告で何人のお客さんが来たか |
| 顧客1人あたりの獲得コスト | 広告費 ÷ 獲得客数 |
とくに大切なのが、「お客さん1人を獲得するのにいくらかかったか」という数字です。たとえば10万円の広告で20人のお客さんが来たなら、1人あたり5,000円です。この金額が、そのお客さんから得られる利益より小さければ、その広告は成功。大きければ見直しが必要です。1人あたりのコストで見ることで、感覚ではなく数字で広告を判断できるようになります。
広告を判断するために「見るべき数字」
費用対効果を判断するには、次のステップで数字を見ていきます。順番に確認しましょう。
広告ごとに費用を分ける
どの広告にいくら使ったかを、まとめずに分けて記録します。これが判断の土台です。どこから来たか聞く・記録する
「何を見て来たか」をお客さんに聞き、広告ごとの成果を把握します。1人あたりの獲得コストを出す
広告費を獲得客数で割り、お客さん1人にいくらかかったかを計算します。利益と比べて判断する
獲得コストが、お客さんから得られる利益より小さいか。これで続ける・やめるを決めます。広告費を「活かす」ための注意点
広告費を無駄にしないために、次のことに気をつけましょう。
- 広告ごとに費用と成果を分けて見ているか
- 「何を見て来たか」を確認できているか
- 1回の購入だけでなく、リピートも考えているか
- 効果の低い広告を見直し・停止できているか
- 感覚でなく数字で判断しているか
【具体例】数字で広告を見直したK社
サービス業のK社は、複数の広告を出していましたが、効果を測らず「なんとなく」続けていました。そこで、広告ごとに費用を分け、新規のお客さんに「何を見て来たか」を聞くようにしました。
集計すると、ある広告は1人あたりの獲得コストが高すぎて赤字、別の広告は効率よくお客さんを集めていることが判明。効果の低い広告を止め、効率のよい広告に予算を集中したところ、同じ広告費でより多くのお客さんを獲得できるように。「数字で見たら、無駄が一目で分かった」とK社の社長は話しています。
- 広告費が無駄になるのは「効果を測らない」から
- 費用対効果=かけた費用に対する成果で判断する
- 「1人あたりの獲得コスト」を利益と比べる
- 「何を見て来たか」を聞き、広告ごとに記録する
- 1回でなく、リピートを含めた利益で考える


