日々の業務に追われ、気づけば1年が過ぎている——そんな経営から抜け出すために役立つのが中期経営計画です。3年後の会社の姿を数字で描けば、今やるべきことが明確になります。この記事では、中小企業のための中期経営計画の作り方を、やさしく解説します。
中期経営計画はね、「3年後にこうなりたい」を数字で描く地図なんだ。
計画なんて立てても、その通りにいかないし、意味あるのかな?
その通りにいかなくていいんだ。「目指す方向」が決まることに価値があるんだよ。
― この記事でわかること ―
- 中期経営計画とは何か
- なぜ3年先を描くのか
- 中期経営計画の作り方
- 数字に落とし込むポイント
- 計画を活かす運用
中期経営計画とは何か
中期経営計画とは、3〜5年先を見据えた会社の計画です。「将来どうなりたいか(ビジョン)」を、具体的な数字と行動に落とし込んだものです。長期の理想と、目の前の1年(年間計画)をつなぐ、いわば「会社の中期的な地図」の役割を果たします。
計画というと「その通りにいかないから無駄」と思われがちですが、本当の価値は「目指す方向と道筋が定まること」にあります。地図があれば、途中で道がそれても、目的地に向かって軌道修正できます。計画は、未来から逆算して今を決めるための道具なのです。
💡ここがポイント
中期経営計画の価値は
「未来から逆算して今を決める」こと。その通りにいくことより、方向が定まることが大切です。
なぜ3年先を描くのか
1年では大きな変化は起こせず、10年先は不確実すぎます。その中間の「3年」がちょうどよい理由があります。
| 3年計画の利点 | 内容 |
|---|
| 変化を起こせる長さ | 新事業や組織づくりが形になる |
| 見通せる範囲 | 現実的に予測・計画できる |
| 逆算しやすい | 3年後から今年やることを導ける |
3年あれば、人材育成、新事業の立ち上げ、組織の整備など、腰を据えた取り組みが成果を出せます。3年後のゴールを決め、そこから逆算すれば、「今年・来年・再来年に何をすべきか」が見えてきます。
中期経営計画の作り方
中期経営計画は、次のステップで作ります。難しく考えず、シンプルに始めましょう。
1
3年後のありたい姿を描く
ビジョンをもとに、「3年後にどんな会社になっていたいか」を具体的に描きます。
2
目標を数字にする
売上・利益・社員数など、3年後の目標を数字で設定します。
3
現状とのギャップを見る
今の数字と目標の差を確認し、埋めるべき課題を洗い出します。
4
年ごとの道筋を引く
3年後の目標から逆算し、各年の目標と取り組みを決めます。
3年後のゴールを決めて、そこから逆算するのか。考えやすそうだ。
数字に落とし込むポイント
計画を実効性のあるものにするには、数字への落とし込みが重要です。
1
売上だけでなく利益も
売上目標だけでなく、残すべき利益も数字で決めます。
2
根拠を持たせる
「願望」でなく、市場や自社の実力に基づいた現実的な数字にします。
3
必要な投資も見込む
目標達成に必要な人材・設備・資金も計画に含めます。
💡ここがポイント
計画の数字は
「願望でなく根拠を持って」。高すぎる目標は絵に描いた餅、低すぎても意味がありません。
計画を活かす運用
計画は立てるだけでなく、運用してこそ価値が出ます。
1
年間計画に落とす
中期計画を、毎年の具体的な年間計画に落とし込みます。
2
定期的に進捗を見る
計画と実績を比べ、ズレがあれば原因を考えます。
3
毎年見直す
環境の変化に合わせて、計画を柔軟に修正します。
中期経営計画は、3年後の会社の姿を数字で描き、そこから今やるべきことを逆算する道具です。その通りに進まなくても、目指す方向が定まることに大きな価値があります。難しく考えず、まずは「3年後どうなりたいか」を数字で描くことから始めましょう。地図を持った経営は、ぶれずに前へ進めます。なお、計画づくりに不安があれば、税理士など専門家のサポートも有効です。
💡まとめ
中期経営計画は
3年後を数字で描き逆算する地図。ありたい姿→数字目標→現状とのギャップ→年ごとの道筋の順で作り、年間計画に落として定期的に見直しましょう。
まず3年後の売上と利益の目標を数字で描いてみるよ。
それが第一歩。未来から逆算すれば、今やることが見えてくるよ。
ABOUT ME
税理士事務所十数年、法人経理・経営を2年の経験を経て、法人・個人問わずスタートアップのコンサルタントをさせていただいております。