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資金繰り表の作り方|初心者でも作れる手順を無料テンプレート付きで解説

経営たぬき

会社を倒産から守る、最強にしてシンプルな道具——それが資金繰り表です。決算書が“過去”の成績表なら、資金繰り表は“未来”の現金を映す地図。「来月・再来月、お金は足りるのか?」を先に知ることができれば、打てる手の数が一気に増えます。本記事では、簿記の知識がなくても作れる資金繰り表の作り方を、テンプレートの型とともにステップで解説します。

🧑‍🏫
経営の先生資金繰り表は、難しい会計知識ゼロでも作れます。必要なのは「入ってくるお金」と「出ていくお金」を時系列で並べるだけ。今日マスターしましょう。
🧑‍💼
数字が苦手な社長正直、数字は苦手で…。でも「来月お金が足りるか」は、いつも不安なんです。
この記事でわかること
  1. 資金繰り表とは?決算書との違い
  2. 資金繰り表の基本構造(3つのブロック)
  3. テンプレートの型と各項目の書き方
  4. 作成5ステップ(初心者向け)
  5. 作った後の活用法と続けるコツ

1. 資金繰り表とは?決算書との違い

資金繰り表とは、一定期間の現金の入り(収入)と出(支出)を時系列で並べ、月末にいくら残るかを予測する表です。家計簿の会社版+未来予測、とイメージするとわかりやすいでしょう。

 決算書(PL/BS)資金繰り表
見るもの利益(過去の成績)現金(未来の残高)
時間軸過去未来(予測)
目的業績・財政状態の把握資金ショートの予防
作る頻度年1回〜月次毎月更新が理想
▶ ここがポイント 会社は赤字ではなく「現金切れ」で倒れます。だからこそ、利益を見る決算書とは別に、現金の未来を見る資金繰り表が必要なのです。

2. 資金繰り表の基本構造(3つのブロック)

資金繰り表は、たった3つのブロックでできています。この構造さえ押さえれば、もう作れたも同然です。

① 前月繰越(月初の現金残高)

その月をスタートする時点で、手元(現預金)にいくらあるか。前月の「次月繰越」がそのまま入ります。

② 収入(入ってくるお金)− 支出(出ていくお金)

その月に実際に入金されるお金と、実際に支払うお金を並べます。ここで大事なのは「売上が立った日」ではなく「お金が動く日」で書くこと。

③ 次月繰越(月末の現金残高)

「前月繰越 + 収入 − 支出」で計算される、月末に残る現金。これが翌月の「前月繰越」になります。この数字がマイナスになる月=資金ショートの月です。

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経営の先生「前月繰越+収入−支出=次月繰越」。この1本の式がすべて。あとは項目を埋めて、横に月を並べていくだけです。

3. テンプレートの型と各項目の書き方

下が、そのまま使える資金繰り表の基本テンプレートです(数字は記入例)。エクセルで同じ枠を作れば、すぐ始められます。

項目4月5月6月
前月繰越(A)3,0002,6002,300
▼ 経常収入
 売掛金回収4,0004,2004,500
 現金売上500500600
▼ 経常支出
 仕入・外注2,4002,5002,700
 人件費1,5001,5001,500
 家賃・経費700700700
 税金・社保300300300
▼ 財務収支
 借入金返済500500500
次月繰越(B)2,6002,3002,200

※単位:千円/B=A+収入合計−支出合計。各月のBが翌月のAになります。

項目を「3つの収支」に分けると見やすい

✔ 3つの収支区分
  • 経常収支:本業の入金と支払い(売掛回収・仕入・人件費・経費など)
  • 財務収支:借入の入金と返済
  • 設備等収支:設備投資など大きな臨時の出入り

こう分けると、「本業でお金が回っているか(経常収支)」と「借入で回しているだけか」が一目でわかります。

4. 作成5ステップ(初心者向け)

ステップ1:今の現金残高を確認する

すべての出発点。通帳と手元現金を合計し、「今いくらあるか」を確定させます。これが最初の月の前月繰越(A)です。

ステップ2:これからの「入金予定」を書き出す

請求済み・受注済みの売掛金がいつ入金されるかを、入金月のところに記入します。「売った月」ではなく「振り込まれる月」に書くのがコツです。

ステップ3:これからの「支払予定」を書き出す

仕入・外注費・人件費・家賃・税金・社会保険料・借入返済など、出ていくお金を支払月に記入します。毎月決まって出るものから埋めると簡単です。

ステップ4:各月の「次月繰越」を計算する

「前月繰越+収入−支出」で月末残高を出し、それを翌月の前月繰越に転記。これを数か月先まで横に伸ばします。

ステップ5:マイナスになる月がないか確認する

次月繰越がマイナス、または危険水準(月商の何割か)を下回る月があれば、それが資金ショートの予兆。早めに対策(入金前倒し・支出削減・融資相談)を打てます。

⚠ よくある間違い 「売上が立った月」に入金を書いてしまうと、実際の現金とズレて意味がなくなります。資金繰り表は必ず“お金が動く月”で記入。ここだけは絶対に守ってください。
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数字が苦手な社長これなら作れそう!「お金が動く月」で書く、次月繰越がマイナスの月を探す。この2つを意識します。

5. 作った後の活用法と続けるコツ

毎月「予定」と「実績」を比べる

作りっぱなしでは効果は半減します。月末に予定と実績のズレを確認し、ズレた原因(入金遅れ・想定外の支出)を振り返ると、予測の精度がどんどん上がります。

3か月先まで“先読み”する

最低でも3か月、できれば6か月先まで見通すと、資金ショートを事前に察知できます。先が見えれば、慌てずに余裕をもって金融機関に相談できます。

続けるコツは「完璧を目指さない」

1円単位の正確さは不要です。ざっくりでいいから毎月続けることが、精度より何倍も大切。会計ソフトのキャッシュフロー機能やテンプレートを使えば、更新は数十分で終わります。

▶ 活用の核心 資金繰り表の真価は「作ること」ではなく「先を読んで、早く手を打つこと」。1枚の表が、夜眠れない不安を「具体的な打ち手」に変えてくれます。
📌 まとめ:資金繰り表は社長の「未来の地図」

資金繰り表は、「前月繰越+収入−支出=次月繰越」という1本の式でできた、シンプルな未来予測表です。決算書が過去を映すのに対し、資金繰り表は未来の現金を映します。作り方は、①今の現金を確認 ②入金予定を記入 ③支払予定を記入 ④月末残高を計算 ⑤マイナスの月を探す、の5ステップだけ。

最大のコツは「お金が実際に動く月で書くこと」と「完璧を目指さず毎月続けること」。3か月先まで先読みできれば、資金ショートは事前に防げます。これは税理士に頼らずとも社長自身が握れる、最強の経営ツールです。まずは今月、通帳残高を起点に1枚作ってみてください。漠然とした不安が、具体的な数字と打ち手に変わります。

今日、通帳を開いて1枚作ってみよう エクセルに「前月繰越・収入・支出・次月繰越」の4行を作るだけでスタートできます。難しく考えず、まずは3か月先まで埋めてみましょう。

※本記事は資金繰り表の一般的な作り方を解説したものです。表中の数字はすべて記入例です。自社の科目や事情に合わせて項目を調整してください。融資など個別の判断は、必要に応じて金融機関や専門家にご相談ください。

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経営コンサルタント
税理士事務所十数年、法人経理・経営を2年の経験を経て、法人・個人問わずスタートアップのコンサルタントをさせていただいております。
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