経営の定番フレームワーク「SWOT分析」。しかし、やってはみたものの「で、結局どうすればいいの?」で終わってしまう会社が少なくありません。SWOT分析は、使い方次第で宝にもムダにもなります。この記事では、SWOT分析が使えないと言われる理由と、実務で成果につなげるコツを解説します。
SWOT分析はね、「埋めて満足」で終わると、何の役にも立たないんだ。
前にやってみたけど、表を埋めただけで終わっちゃったな…。
大事なのはその先。「掛け合わせて行動に変える」コツを見ていこう。
― この記事でわかること ―
- SWOT分析とは(おさらい)
- SWOT分析が使えないと言われる理由
- 成果につなげる「クロスSWOT」
- 実務で活かすコツ
- SWOT分析の進め方
SWOT分析とは(おさらい)
SWOT分析とは、自社を取り巻く状況を4つの視点で整理するフレームワークです。Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字を取っています。強み・弱みは自社の内部要因、機会・脅威は市場や競合などの外部要因を指します。
4つのマスに自社の状況を書き出すことで、現状を客観的に整理できる——これがSWOT分析の基本です。シンプルで分かりやすいため広く使われますが、「整理しただけ」で終わりやすいのが落とし穴です。
💡ここがポイント
SWOTは
強み・弱み(内部)と機会・脅威(外部)の整理ツール。ただし「埋める」のはゴールでなくスタートです。
SWOT分析が使えないと言われる理由
SWOT分析が「使えない」と言われるのには、明確な理由があります。
| 使えない理由 | 内容 |
|---|
| 埋めて満足する | 整理しただけで行動につながらない |
| 抽象的すぎる | 「技術力が強み」など曖昧で使えない |
| 主観的になる | 思い込みで書き、事実とずれる |
| 掛け合わせない | 4要素を組み合わせて戦略にしない |
最大の問題は「掛け合わせない」ことです。SWOTは4つを書き出すだけでは意味がなく、要素を掛け合わせて初めて戦略が生まれます。表を埋めて終わっているなら、それは分析の半分しかやっていないのです。
成果につなげる「クロスSWOT」
SWOTを成果につなげる鍵が「クロスSWOT」です。4要素を掛け合わせ、具体的な戦略を導きます。
強み×機会
最も伸ばすべき戦略
強みを活かして機会をつかむ。最優先で取り組む攻めの戦略です。
強み×脅威
強みで脅威に対抗
強みを使って、脅威の影響を抑える戦略を考えます。
弱み×機会
弱みを補って機会をつかむ
弱みを克服・補完して、機会を逃さないようにします。
弱み×脅威
最悪を避ける守り
弱みと脅威が重なる部分は、リスクを避ける守りの戦略を立てます。
なるほど! ただ並べるんじゃなくて、掛け合わせて戦略にするのか。
実務で活かすコツ
SWOTを実務で成果につなげるには、次のコツを押さえましょう。
1
具体的に書く
「技術力」でなく「±0.01mmの加工精度」など、具体的に書きます。
2
事実に基づく
思い込みでなく、顧客の声や数字をもとに客観的に書きます。
3
行動まで落とす
クロスSWOTで出た戦略を、「誰が・いつ・何をするか」まで具体化します。
💡ここがポイント
SWOTの価値は
「強み×機会」に集約されます。自社の強みで狙える機会こそ、最優先で取り組むべき戦略です。
SWOT分析の進め方
実際に進める時は、次の手順で行いましょう。
1
4要素を具体的に書き出す
事実に基づき、具体的に強み・弱み・機会・脅威を整理します。
2
クロスで戦略を導く
4つを掛け合わせ、特に「強み×機会」から戦略を作ります。
3
行動計画にする
戦略を具体的な行動と期限に落とし、実行・振り返りをします。
SWOT分析は、決して「使えない」フレームワークではありません。「埋めて終わり」にするから使えないだけです。具体的に・事実に基づいて書き出し、クロスSWOTで掛け合わせ、行動にまで落とす。この使い方をすれば、SWOTは自社の戦略を導く強力な道具になります。表を埋めることをゴールにせず、その先の戦略づくりまで進めましょう。
💡まとめ
SWOTは
埋めて終わりにしないこと。具体的・客観的に書き、クロスSWOT(特に強み×機会)で戦略を導き、行動と期限まで落とし込みましょう。
今度は掛け合わせまでやって、行動計画に落としてみるよ。
それでこそ。SWOTは使い方次第で、立派な戦略の道具になるよ。
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税理士事務所十数年、法人経理・経営を2年の経験を経て、法人・個人問わずスタートアップのコンサルタントをさせていただいております。